―――鳥篭の中の私―――リィル


 あなたを、見つめています。

 今日も、また。

 いつも、いつも、あなたを見つめています。

 いつも、いつでも、どこでも。

 あなただけを、見つめています。

 この、鳥篭のような、硝子越しに―――――

†††

 気付いたのは、最近でした。
 気付くと、私は常にあなただけを見つめていました。
 トレーニング中も、食事中も。
 私を、個室と言う、鳥篭から出してくれた、あなたを――――
 
 あの鳥篭のような部屋。
 私は、あそこにいてはいけなかったのかもしれません。
 それは、鳥篭をでた時、そして、最近の生活を振り返ると、よく思います。
 あの、なにもなかった鳥篭……ロロットとお父様だけが、私の世界の全てでした。
 けれど、あなたは、私の世界を簡単に破ってくれました。
 そして、仲間というものの素晴らしさ、仲間と過ごす楽しさというものを教えてくれました。
 今、私がこんなにも笑顔で過ごせるのは、単(ひとえ)にあなたのおかげです。
 湖へと、体を投げ出したときもあなたは助けてくれました。
 それが、どれだけ嬉しかったことでしょう。
 だって、あの時、あの寒い中、あなたが飛び込んで、私を助けてくれなかったら、今の私はいないのだから――――
 
 今の私は、幸せです。
 
 あなたのおかげで。

 とても、とても幸せです。

 けれど、その思いにも、決着をつけなくてはなりません。
 この、鳥篭のような硝子の向こうで、今も必死にトレーニングをやっているあなたの元へと行き、私はこの思いを告げなければなりません。
 
 それが、私にできる、最大限の恩返しであると共に、抑えきれない自分の気持ちなのだか――――

 だから、私はこの鳥篭のような、硝子を越え、あなたに直接会いに行きます。

 全ての思いを伝えるために―――――

 私は、今、鳥篭より飛び立ちます―――――

 あなたの、元へ――――――


「エイジ……あなたを、ずっと見つめてました。ずっと、好きでした。
鳥篭から、私を出してくれた、あなたを……私と、付き合ってください」

 
 最大限の笑顔で。

 私は、そう伝えます。

 あなたに、その全てを――――

 私は、今、幸せです―ー――







ちゃーくん
2004年12月31日(金) 03時37分06秒 公開
■この作品の著作権はちゃーくんさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
リィル勝負。

 瑠璃 VS ちゃーくん

さてさて、十番勝負二番目だ!(ぇ
まぁ、簡単に説明させていただきます。
一話完結シリーズの十番勝負が勃発しました(爆
二番目はリィルです。
次はだれかなぁ?ww
tatsuaki様や、そのほかにも、読んでくださる方々、どうか、厳粛な判定、お願いいたします。
そして、それと同時に、SSを楽しんでいただけたら幸いです。

では、ここいらで失礼します。
良いお年を〜 

この作品の感想をお寄せください。
free chat online singles
Click!!?>local women dates
10 Myronprabs ■2021-04-16 09:35:17 91.210.251.159
エイジが台詞ナシ〜w
まぁ・・・内容が良いのでどーでもよいですが(ぇ)
文章の書き方が良いですな〜、俺はとても真似できねぇ・・・OTZ
50 山さん ■2004-12-31 22:44:13 61.124.14.167
エイジと呼び捨てなとこに異様に反応した自分。
いいですねえ!原作のイベントが浮かんできますよ。やはりリィルは助けあげられた時のこと覚えてるんだ。どうりでソルグラヴィオンが出て目を覚ました時真っ先にエイジの名前を呼ぶわけだ。
俺って「あの時の〜〜」って言い回しに弱いんですよ。
50 tatsuaki ■2004-12-31 11:18:38 219.165.144.145
 うむ。
 いや、本来書くべきではないのでしょうけどねぇ。
 書きたくなったので書くべし。
 きれいです。
 ものすごく綺麗です。
 綺麗な文体で、綺麗な終わりなので大好きなのですが――一つだけ、一つだけ言わせてください。
 なんか――ストーカーっぽいぞ、リィル♪
 これだけ言いたくて、書き込みました。
 ええ、気にしないで。
 これ、関係ないんで、評価に。
 ええ。ほんと気にしないで。
 
50 K猫三世(ぇ ■2004-12-31 03:40:44 61.196.194.76
合計 160
お名前(必須) E-Mail(任意)
メッセージ


<<戻る
感想記事削除PASSWORD
PASSWORD 編集 削除