機神邂逅-悪魔と騎士と神と-  第1話 〜来訪・崩れる平穏〜







「グラヴィトンアーク!!」

グラヴィトンアークをうけてバイオネットのメカノイドが爆散する。

『ご苦労様です、エイジ様。オービットベースまで帰還してください。』

「りょーかい」

グランΣを宇宙に向けて飛ばす。

向かうは宇宙に浮かぶ巨大基地オービットベース――にくっ付いているグラヴィゴラス。

あの戦いから早くも数ヶ月。俺たちアースガルツは今、GGG――ガッツィーギャラクシーガード――の一員として、日々をテロとの戦いに費やしていた。







――で、何で俺たちがそんなことをしているのかというと、


「超重!!! 炎!! 皇!! ざぁぁぁぁあぁあぁぁあぁぁぁぁん!!!!!」

アルティメットグラヴィオンはゴーマを断ち切り、戦いは終わったかに見えた。

だが、断ち切られたゴーマはそのまま巨大な黒い穴になり、その宙域一帯を飲み込んだ。

で、気がつけば捕らわれの身で、しかもここはサンドマンがいうには俺たちが居たのとは異なる宇宙だという。

事情を説明したらわかってくれたんでとりあえず元の世界に戻れるまでGソルジャー隊の連中ともどもお世話になることにした。

世話になってばかりではアレなので治安維持に協力と、技術交換をすることになった(トリアはこの条件を出されてとても喜んでいた)。


――というわけである。

今の俺たちは世間にはGGGの新部隊という扱いになっている。

そのためGGGや国連のごく一部を除いて俺たちがちがう宇宙から来たということは知らされていない。

あとテロに対する程度の戦力のない地球防衛組織ってなんだ? なんて思ったりしたが、戦力全部出張中で未だ帰還していないそうだ。

そのためロボットが使用されるテロに対しては俺たちアースガルツの出番になる。

といっても大概がソルジャー・ウォーリア級ゼラバイア程度の戦闘力しかないので合神する必要もなく、実際今回もグランΣだけでどうにかなったのである。








「お疲れさま、エイジ」

「お疲れ、エイジ」

「お疲れさまです、エイジさん」

「お疲れさまです、エイジ様」

「ご苦労だったな、エイジ」

グランΣから降りると、斗牙たちが出迎えてくれた。

「べつにどうってことねーよ。敵もたいしたことなかったしな」

「あら、珍しい。いつもはもっと調子乗ってるのに」

「人がいっつも調子のってるみてーに言うんじゃねえっ!!」

「まあ二人とも落ち着け。それよりも皆に話がある」

話? 何だ? サンドマンが話があるっていうと……もしかして帰る方法が見つかったのか?

「サンドマン、話って何?」

「それにミヅキもいないんだけど……」

「ここで話せる内容ではないのでな。3時間後、司令室に集まってくれ。
 ミヅキにはこのとき話すことを調べてもらっている」

「分かった。三時間後に司令室だな。」




* *


――カモメ第一小学校・5年1組 教室



初野華は今、幸せである。

2年、宇宙へと旅立った恋人(というか夫)の天海護が去年帰ってきたのだ。

しかもずっと行方知れずで、死んでしまったのではないかともいわれていた戒道幾巳もいっしょに、だ。

クラスのみんながこうして揃って授業を受けている。

それだけのことがこんなにも嬉しい。

“護くんたちの補習が終わったら一緒に帰って、夕暮れの道路を二人で・・・・”

授業中なのにそんなことをつい考えてしまう。

それほどまでに自分は今、幸せだ。





けれど……………恐くもある。

こんなにも幸せでいいのか。

朝目が覚めて、護君も戒道君もいなかったら・・・・。

シャボン玉のようにすぐに割れてしまいそうなほど綺麗で……儚い。

そんな都合のいい夢なんじゃないかって思ってしまう。

夢なんかじゃないと確かめたい。

だから護くんの傍にいよう。

彼と手を繋いでいよう。

このぬくもりは現実だと確かめるために。



* *


――グラヴィゴラス・司令室


司令室にはグランナイツ、Gソルジャー隊、テセラ、クッキー、トリアなどのメンバーが集まっている。

「待たせたな諸君」

アヤカとミヅキを引き連れてサンドマンが入ってくる。

「サンドマンおじ様、話とはいったい?」

「うむ。このGGGについてなのだが・・・ミヅキ、アヤカ」

ミヅキとアヤカが画面に映像を映す。

「これは・・・・・・・・・」






映っているのは巨大ロボットの設計図だった。

それも一体のものではなく、複数のロボットの設計図だった。

「これがGGGの戦力・・・か」

「すごい・・・。グランカイザーみたいなロボットがこんなにたくさん・・・・」

「ですがおかしくないですしょうか? ほとんどのロボットにコクピットが設計図に入っていないようなのですが・・・」

エィナのいうようにほとんどのロボットの設計図にはコクピットの部分のスペースというものがなかった。

「おそらく人が乗るのではなくファントムシステムのように機械を載せて動かしているのだろう。」

「あ〜そういえばそう言ってましたよ。人間と同じように思考・学習するAIをのせていたって」

「そんなのをこんなに開発したっていうのか・・・」

そして画面はこのロボットたちの戦闘記録に映る。

「この星は2年前ゾンダーという機械生命体に侵略され、辛うじてこれを退けたの。
 けどその後31原種というゾンダーの親玉がやってきて現在のGGGの前身、ガッツィージオイドガードは壊滅。そして現在のGGGが組織され、原種と対抗し、木星にて31原種の撃破に成功。・・・ここまではいい?」

「機械生命体ってゼラバイアみたいなもんなのか?」

「まあ似たようなものと考えていいかもね。ただ、再生能力はこちらが遥かに上回っているわ。」

「とてつもないな・・・・」

みんな画面に映っているGGGのロボットに集中している。

その中でも特に目を輝かせて見ているのが、

「・・・・かっちょいい・・・かっちょよすぎるぜGGGのロボットたち!!!
 グラヴィオンと同じくらいにかっこいいぜ!! 特にあれ! あの黒いやつ!!」

・・・このスパロボ馬鹿。

だがそれによってみんなの視線もアレックスが指差したロボットに集まる。

「それはGBR1 ガオガイガーね。単純な戦闘能力はゴッドグラヴィオンに迫るものがあるわ。ちなみにGBR11が改良型のガオファイガーという機体よ。ガオファイガーに至ってはゴッドグラヴィオンをも上回るわ」

「・・・・・その漆黒の鎧に秘める闘志、獅子のように勇猛な戦い・・・・美しい・・・」

「って・・・・それくらいのことみんなを集めて言うことじゃないでしょう? もっと他に調べることは無かったの? 元の世界に帰る方法とか」

「・・・・・人が大層なプロテクト破って足が着かないように情報を得るのに何ヶ月もかかったっていうのにいうこと欠いてそれ?」

「落ち着きなさい、ミヅキ。・・・今までのは前置き。これからが大切なことだからよ〜く聞いてちょうだい」

アヤカの一言によって皆の表情が引き締まる。

「原種の撃破から一年たったあと、GGGが今までにない行動に出たの」

「今までにないって・・・どんなことをしたの?」

「・・・・クーデターよ・・」

その場に居た全員が驚く。

無理もないだろう。地球防衛のための組織がクーデターを起こすなんて想像もつかないはずだ。

「その時、この地球では世界各地で異常気象が起こっていて、その原因が宇宙収縮現象というものだったの。
 それを解決するためにGGGは国連の反対を押し切って宇宙の彼方へ旅立った。
 そしてその後異常気象は治まり、GGGが正しかったということが証明されたが旅立ったGGGの人たちは未だ戻ることはなく、今に至る。
 クーデターっていうのは実際は考え無しのお偉いさんの決定に従わなかったってだけのことよ。私たちに出張中といったのは対面上の問題でしょうね。」

「よかった〜〜〜そうだよな! GGGがそんなことをするはずがないよな!!」

「ア、アレックス・・・べつに泣くほど喜ばなくてもいいんじゃないかなあ・・・?」

アレックスの異常なまでの喜びようにみんなして引いていた。

「あの、宇宙収縮現象っていうのは具体的にはどのようなことなのでしょうか?」

「宇宙はビッグバン以来膨張を続けている。だがそれが何らかの原因で狂い、宇宙全体が収縮してしまうことをいう。その結果宇宙がどうなるかはわからない・・・。知りようがないのだ。」

「な・・・・・そんなんどうやって止めたっていうんだ?」

「原因が分かっていたのかどうかは分からないうえ、ここで論議したところでどうにかなるわけではない。
 しかし・・・・そのようなことが起こるなど・・・暗黒物質(ダークマター)が急速に失われない限りはありえないはずなのだが・・・・・」

「まったく・・・そんなことを止めただなんて・・・計算外です」

「ちょ〜〜っと、問題はそこじゃないのよ。宇宙の彼方へと旅立ったってとこ」

自分たちが思っていたのとは違ったことに反応して論議してしまっているのをミヅキが強制的に修正する。

「え・・・・? べつに旅立ったっていうのは普通じゃないの?」

「あのね、よ〜く考えなさい。宇宙の彼方よ。そんなところにただ宇宙船で飛んでこうとしても何年かかると思ってるの?」

「「「「・・・・・・あ・・・・」」」」

「それじゃあ一体どうやって行ったっていうの?」

「・・・次元ゲートを使った・・・ということか」

「そういうこと」

「・・・どういうこと?」

「・・・・・つまり・・・」

それから、ミヅキとアヤカ、サンドマンによって次元ゲートの説明がされた。

旅立ったGGGの人たちは次元ゲートを使って宇宙の彼方に行ったのだということ。

その次元ゲートが今は無くなってしまっていること。

次元ゲートをうまく作ることができたのなら、自分たちは帰ることができるのだということを。




* *



夕暮れの道を歩く。

護君とふたりっきりならなおよかったんだけど、戒道君もいっしょだ。

護君と戒道君は帰ってきたときにはとても仲良しになってて、よくいっしょにいる。

戒道君もずいぶん雰囲気が変わった。

前はすこしも笑わなかったけど今はけっこう笑っていたりしている。

たぶん護君といっしょにいいことがあったんだろう。

あったんだろうけど・・・・・護君はもっとわたしといっしょにいてくれてもいいんじゃないかなあっておもうときがある。

わ、わたしたちってその・・・夫婦なんだから・・・

「どうしたの華ちゃん?」

いつのまにか護君たちとはなれてしまっていたみたい。

「ううん、なんでもないよ」

そう答えて護君たちのところまで走る。

すると、護君たちよりもちょっと先にいった所に誰かいるのが目に入った。

「・・・・あ・・・」

そこにいたのはわたしたちと同じくらいの男の子だった。

その子に見惚れてしまった。

金色に輝く髪、整いすぎている顔、そしてなによりもその金色の瞳・・・・。

キレイすぎてなんだかその瞳に吸い込まれてしまいそうで・・・・・

その瞳を見ているとなんだか・・・・・ねむく・・・なっ・・・て・・・・・・・

「華ちゃん!!」

・・・護・・・・く・・ん・・・・・・・



* *


「華ちゃん!!」

「初野!!」

突然倒れた華に驚く二人。そこへ

「大丈夫だよ。話の邪魔になりそうだったから眠ってもらっただけさ」

金髪の少年はそういってきた。

「な・・・に・・?」

少年は呆気にとられている二人に微笑み、

「こんにちは、天海護君、戒道幾巳君」



* *


――グラヴィゴラス司令室



ここでは未だ次元ゲートについての説明が行なわれていたが、突如スクリーンが乱れはじめた。

「何事だ?」

「どこからか映像が送られてきています。現在位置を特定しています」

スクリーンに映っていたのは一人の少年に対峙している二人の少年だった。

「グラヴィゴラスに映像を送りつけてくるなど・・・・一体何者だ・・・?」


それはグラヴィゴラスだけに起こっているのではなかった。

世界中、ありとあらゆるテレビやスクリーン全てがその映像を映していたのである。

『こんにちは』

そして、映像に映っている金髪の少年は微笑みながら平穏の終わりを告げた。



* *

―――それは―――――新たな戦いの始まり―――


* *







次回予告

????「やあ。君たちにいいことを教えてあげよう」

????「過去地球を守る戦いに参加した二人の少年の前に現れた謎の少年。つまりぼく。さらになぜかぼくの手には二年前に滅びたはずの存在が!」

????「ぼくが明かす驚愕の真実。天海護は、戒道幾巳は、GGGは、アースガルツはどう動くのか!」

????「そして降臨する炎皇神!! 戦いの炎を消し去ることができるのか!」

????「機神邂逅-悪魔と騎士と神と- 第二話 〜敵〜 お楽しみに!」

????「・・・・え? ぼくが何者かって? ・・・・・それは次回までの秘密だよ」


ダレス
2005年01月11日(火) 00時38分23秒 公開
■この作品の著作権はダレスさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
はじめまして。ダレスと申します。
まだSSを書きなれていないので文法などで変なところがあったらご指導お願いします。

読んでくださった方、ありがとうございます。見ての通りガガガとのクロスですがもう一つクロスする予定のものがあります。
ちなみにガガガはFINALから一年後という設定です。
いちおうラストまでの道筋、というかこうしたいなー、なんてのは定まっているんですが細部が決まってないためラストまで辿り着けるかどうか・・・。
そこまで辿り着けるよう、頑張りたいと思います。
それではよろしくおねがいします。

この作品の感想をお寄せください。
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サンドマンとアレックスのばかっぷりがつぼにきました。
やはり、スパロボ世界はこうでなくては…という持論を思い出させる
作品でした。
30 アケヤ ■2005-01-11 15:44:59 60.44.30.180
次元を切れるから基本的に世界超えがいくらでもできますね。相手側に次元ゲートとかあればなおよし!
スーパーロボットどうしの世界なので、熱いバトルを期待します。
30 tatsuaki ■2005-01-11 09:49:38 219.165.144.145
合計 110
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